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メンタルやられる前にミドルエイジが取り入れるべき『ずるい仕事術』

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どうも、40代会社員のソラマメです。

ミドルエイジになると仕事のやり方がある程度できあがってきませんか、僕もその一人です。

でも、時に「これでいいのかな?」とか「同じやり方でやって毎回うまくいかないなぁ」と思うことがあります。

そんな仕事術に関してヒントになる本、『佐久間宣行のずるい仕事術』を紹介します。

特に、仕事に行き詰まりメンタル不調に陥りがちな30代、40代の会社員。

そんなミドルエイジ世代の凝り固まった考え方を一新できる内容です。

6章のメンタル編だけでも読む価値あり

著者の佐久間宣行さんといえば、元テレ東のキレキレ名プロデューサー。

代表作に「ゴッドタン」や「あちこちオードリー」などを手掛け、テレ東といえばバラエティー、そんなイメージを作った偉大なお方です。

番組制作と聞くと、企画力やプレゼン方法といった仕事術を想像しますよね。

たしかに本書は、そんなヒットメーカーである佐久間さんの企画や番組制作をしていくにあたってのエピソードが書かれています。

でも、自分のいまの仕事、立場に置き換えてもヒントになる部分が非常に多く、ひきつけられる内容が多かったです。

この本の中でも『メンタル編』は共感できる部分がとても多かったです。

今日からでも取り入れることができることが多く、メンタル編だけでも読む価値がめちゃくちゃありました。

今回は、『佐久間宣行のずるい仕事術』の中でも、メンタル編の中でも私が特に刺さった3つを深掘りします。

ちなみに、佐久間宣行さんのことを知らない人にはおすすめできないか?

というと、全くそんなことはありません。

なにより私、あまり深夜番組やYouTube見ないので佐久間さんのことあまり知りませんでした。

そんな方でも読みやすく、ミドルエイジ世代には共感できる部分が多いため、おすすめです。

「メンタル」第一、「仕事」は第二

心を壊してまでやるべき仕事なんてどこにもない。どんなに大きな仕事でも、どれだけ意義のある仕事でも、心を差し出すまでの価値はない。だって仕事なんて「たかが仕事」なのだから。「真剣」にはなっても、「深刻」にはなってはいけない。

ずるい仕事術より引用

全ての仕事するミドルエイジ世代に共通して言えることは、まさにコレですよね。

何事においてもメンタルが一番です。

たかが仕事

佐久間さんは本書の中で何度も『たかが仕事』という表現を使われています。

根っからのTVマン。マスコミ業界にいる人でたかが仕事と言ってのけてしまう人がいるんだと、めちゃくちゃ新鮮でしたね。

誰もが心を壊してまでやるべき仕事なんてないでしょう。

許容範囲を超えてしまうと、立ち直るばかりかうつ病になってしまい再起不能になることだってある。

仕事なんてまじで程よい距離感でいいと思います。

嫌なことからは上手に逃げるが勝ち

自分と仕事の優先順位が逆になると、必ず我慢が出ます。

もちろん、毎度自分を優先することはないと思います。

とくにミドルエイジなら、仕事頑張っちゃうタイプの人が多いと思うので。

でも、周りへ迷惑かけると思い我慢を我慢と思わずいつの間にか仕事で溢れてしまうと、急に倒れるともあります。

私の場合、前職ではたった1年で管理職を降り仕事まで辞めてしまった経験があります。

仕事とチームをなんとかしたい一心で励んだ結果、嫌なことから上手く部下や周りに渡すことができていれば…。

メンタルを病まず仕事を継続できていたのかなと、少し後悔している自分がいます。

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会社ではときに「エゴ」を貫け

みんなのために「いいこと」をするのでなく、自分のために「わがまま」を突き通す。職場の正当な不平や不満は、そんなエゴで潰していこう。

ずるい仕事術より引用

メンタルを保つために、ときには自分のエゴを貫くことも大切と本書で書かれています。

前述しましたが、自分にも苦い経験があるのでとても刺さる内容でした。

『自分のために』がやりづらい年代

快適な環境で働きたい。

誰もが一度は思うことです。

もしそう思うなら、『自分のために』動くほうがよいと本書では書かれています。

理由は、そのほうが邪魔されず初志貫徹でき、利己的なわがままでいけるから。

『みんなのため』にいいことをするのではなく、ときには自分のためにわがままを突き通す。

特に30代くらいの中堅や管理職に近づくと、自分のためにという感情は薄れていきがち。

私にもハッと気づかされたことがありました。

チームのために頑張った結果

私は前職で、『チームにとっていい環境』を作ろうと管理職になりました。

少数精鋭の会社で、一人に課せられた仕事量は膨大。

赤字の支社の補てんのために私が管理する支社に与えられたのは、営業利益率50%。

そんな無謀なミッションの中、育児休暇明けの時短社員や、妊活したいと告げてくれた部下のため、できる仕事を拾いました。

利益率を保つため人件費を削り、管理職なら残業代もつけず、できるため自分が毎日終電まで残った結果…。

ないがしろにしていたのは自分の心体と、当時1歳の子育てをワンオペでしていた妻と子供でした。

自分を楽にしないと傍を楽にできない

いま思えば、もっとエゴに利益なんて関係なくお金を使って人を雇いいい環境を作ればよかった。

当時、社長からは「仕事とは、傍を楽にすることだ」と言われ続けてきました。

周りを楽にしてあげることが正義だと。

でも、自分に余裕がないと、周りを見ることなんて不可能でした。

傍を楽にする前に自分が楽をする(いい環境で働く)ことができなければ、周りをサポートすることはできません。

この章を読んで、昔の自分が間違っていたと気づきました。

給料分働けば十分プロ

仕事に熱狂すること。
すべてを懸けること。
それは絶対的な正義ではなく、性格や好みの問題。
やるべきことをやり、給料分働けば、それで十分プロなのだ。

ずるい仕事術より引用

一見、最低限のことをすればOKのように捉えられる言葉。

ですが、佐久間流のずるさや周りと強調しながら評価を得る方法というのが良く分かる内容です。

ハングリーな人を真似すると燃え尽きる

会社員たるもの、給料が支払われます。

その対価と同等の働きをすればもうプロだと佐久間さんはおっしゃってます。

ハングリーな人はプロじゃなくてただの変人といってしまうところが、また面白い。

マスコミなんて、変人の集まりしかやっていけない世界だと思っていました。

佐久間さんから給料分の価値を出せたらプロなんだと言われると、肩の荷が降りるような感じがしました。

ミドルエイジは『ひろゆき』ともちょっと違う世代

私はこの本の前にひろゆき氏が書いた『1%の努力』も読みました。

どちらかというと、ひろゆき的思考は『無能は無能なりにやればいい』という考え。

どちらかというと、最低限のことだけやってお金さえもらえればいいという考えな気がしてなりません。

佐久間さんも、仕事は全てを懸けてやるものではないとおっしゃってます。

仕事に熱狂しなくても劣ってるわけじゃないとも書いています。

給料分の価値を出せたら良いという視点は同じのように見えるけど、どこかミドルエイジの私は、ひろゆき的思考になり切れません。

佐久間流の方がずるい

両社の違いは、上手く魅せれる力ではないでしょうか。

どちらも与えられた範囲の仕事をきっちりするというニュアンスです。

しかし、佐久間的思考の方が、同じ働きでも評価をしてもらいやすい環境が整っているのではないでしょうか。

結局わたしたちミドルエイジは、どこか仕事の優先順位が高いんだと思います。

給料分働けばいいといいながらも、やっつけではなく質にこだわってしまう。

仕事に対して効率や合理的な思考で取り組むから、次につながる可能性が高いのだと思います。

同じことをしているにも関わらず、ずる賢く上手く魅せる技術は必要とこの歳になって気づくとは思いませんでした。

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会社に友だちはいらない

仕事場は、あくまで仕事場。
いい仕事をしていれば、仕事仲間は勝手に増えていく。
その代わり、仕事が忙しくなるとどうしても疎遠になりがちな、ただただ「楽しい」、ただただ「好き」だけでつながってる人間関係は、全力で死守してほしい。

ずるい仕事術より引用

これはメンタル編ではないのですが、メンタルに通ずるものもあったのでお伝えします。

これも結構驚きましたね。

マスコミ業界といえば、ザ人脈みたいなイメージがあります。

それでも佐久間さんは飲み会にはほとんどいかず、行った時に存在感を出し、『来てくれてありがとうキャラ』になっていると言います。

仕事は仕事で結果を出す、かっこよすぎますね。

会社外の友達はいますか?

会社以外で損得勘定なしで会える友だちは大切。

なぜなら、仕事で何かあっても「自分にはあいつらがいるから」という心のセーフティーネットになるからだそうです。

たしかに会社の人間関係が全てだと、いつの間にか考え方や思考が組織に染まります。

フラットに考えればおかしいと思うことも、組織を疑わず自分を責めて潰れてしまうこともあるのかな。

友達がいなくても、奥さんでも親でもOK。

会社以外の価値観を持っている人がいることが、とても重要だと感じたエピソードが私はあります。

仕事が忙しいほど仲間とは会うべき

私は、地元にフットサル仲間がいて定期的に会う友達がいます。

クセ強めの奴らですが、仕事を忘れ童心に戻り話ができる存在。

ただ、前職の時あまりの忙しさに地元の集まりにもいかなくなりました。

頭の中は仕事のことでいっぱい、会社が正義だと信じ込んで心が壊れるくらい働きました。

そういう時って、30年以上連れてきた仲間にも打ち明けられないものなんです。

仕事を辞めた後、友達と会って辛かった過去を打ち明けました。

そしたら、「それっておかしいよ」「頑張りすぎなくていいよ」みんなが言ってくれました。

もっと早くに打ち明けれたら、辞めずに仕事を続ける選択肢もできたかもしれない。

会社外の仲間はそれ以降、特に大事にするようになりましたね。

さいごに

佐久間宣行のずるい仕事術』は、6つのカテゴリーに分かれて書かれています。

  1. 仕事術編
  2. 人間関係編
  3. チーム編
  4. マネジメント編
  5. 企画術編
  6. メンタル編

この本にはメンタル編以外にも、仕事人に必要な術が書かれています。

個人的には、ミドルエイジのバイブルとして一読の価値ありな本だと感じました。

特に、30代~40代。

仕事の責任が増え、後輩や部下の管理が増え、上層部とうまい関係が求められる心身ともに疲れが出やすい年代です。

私のように仕事でメンタルをやられてしまう前に。

また、この年代からもう一歩仕事人としてずる賢くステップアップするために。

気になる人はご一読いただき、感想などがあればぜひコメントやツイッター(@35_restart)にリプください!

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