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令和で目指す働き方は”労働者タイプB”(経済評論家の父から息子への手紙より)

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どうも。最近は新しい言葉に対し、アンテナがビンビンに立っている40代会社員のソラマメです。

先日「これは!」と思ったのが、労働者タイプB。

いや、新しいガンダム?

って最初思いましたが、内容を知るとなるほど素晴らしいなと記事にしないわけにはいかない言葉でした。

労働者タイプBについて提唱されていたのが、経済評論家の故:山崎元先生です。

父から息子へ書いた手紙のような最期の書籍、『経済評論家の父から息子への手紙より』に書いてありました。

結論、出世して労働を高く長く売る昭和時代の労働者タイプAより、取り換えが難しい労働者タイプBになる。これが令和時代の働き方という考え方です。

労働者タイプAとは

労働者タイプAには、①他人と取り替え可能な同じような人材になる、②会社が用意した働き方だけで満足する、③雇用や賃金減少のリスクを極端に嫌う、などの特色がある。こうした人材になると、会社に対する立場と交渉力が弱くなり、会社の言いなりに能力の割に低賃金で働かざるを得ない。実質的に「使い捨て」されることも珍しくない。

山崎元先生が言う労働者タイプAは、リスクを取らず雇用と賃金が安定していることを望む労働者といっています。

この労働者タイプAに関し「世界の養分であり経済の利益の源」と言ってしまうのが山崎節。

毒なんですがいやらしくない最高の言葉のチョイスじゃないですか。

私も大いにAタイプでした。

30代で転職した理由も「地元では大きく安定している(だろう)福祉の法人」だったから。

そんなリスクを取りたくない労働者だったので、安い賃金で我慢するしかありませんでした。

世の中はリスクを取りたくない人がリスクを取ってもいいと思う人に利益を提供している、ということなんて考えたこともありませんでした。

この本を読む前に投資を学び、資本論やピケティのr>gを学んだおかげで40代にしてようやく理解することができました。

(まじで遅いですよね…)

労働者タイプBとは

引用:トウシルより

彼らは「経営ノウハウ」、「複雑な技術」、「財務ノウハウ」など、資本家が理解できない「Black Box」を会社の中に作って自らの立場を強くして、主に「株式性のリターン」の形で、本来なら資本家に帰属したかもしれない利益を巻き上げていく。

労働者タイプAと違い労働者タイプBは画像のとおり、労働者ではあるものの全く立ち位置が違います。

労働者タイプAは搾取と書いてありますが、労働者なので生産を売って報酬という資金を提供されるという現れです。

一方、労働者タイプBは労働者ですが資本側についているのがポイント。

経営・技術・人望など会社にとって重要な役割を担っていることで、労働者タイプAのような替えの利きずらい人材になります。

このような状態になると会社の利益が資本家や借金を返す銀行に流れ、労働者タイプAに行く前に労働者タイプBに流れることになります。

より経営陣に近い場合は資本家より銀行よりも早くもらえるかもしれません。

ルネ岩田さんの動画では、替えの利かないものを秘伝のたれって例えていました。

あとはMetaのザッカーバーグのような人は、追い出されないと。

追い出されたらもってるノウハウで同じようなサービスを起業するかもしれないと思われたら、簡単には追い出されないという話を聞き、非常にわかりやすかったです。

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一生懸命に働く人が社畜化せず生きるには

山崎先生の言う社畜はブラック企業で深夜まで働かせる社畜とはちょっと意味合いが違っています。

正社員として会社に入社し派遣よりも少し給料が良い状態でクビにはなりにくい安定した立場。

これを「一生を通じて会社の奴隷のような存在になる可能性が大きい、いわゆる社畜」とおっしゃってます。

昭和的企業で出世して高給取りになって長く会社に居座ることも、ホワイト企業でゆるふわも先生からすると社畜w

それよりも、リスクをとって労働者から資本家側にいくこと。労働者でいくなら、会社のブラックボックスを突いた唯一無二の存在になること。

そして「労働者タイプBをほどほどに目指すこと」をお勧めしています。

ほどほどじゃないと、労働者からも資本家からも目を付けられすぎてもダメで、ずるく行けということでした。

こういった労働者タイプB的な社員が、人生に有利で徐々に存在感を持ち始めていることは世間はまだ十分に気づいていないようです。

さいごに

山崎先生はお金のプロでしたが、だからこそ見える令和の働き方を推奨してくれています。

何度も言いますが、本に書かれた言葉一つ一つに切れ味が抜群で、心を掴まされる内容がぎっしり詰まった本でした。

山崎先生はよく「取り替え可能な労働者」「同じリクルートスーツを着て出勤する姿は奴隷」ということをおっしゃってましたが、そこまでひどいものかな…

という個人的思いはあります。

楽しい仕事、やりがいのある仕事、自分を成長させてくれる仕事もあったと思いますし、遠回りしちゃったけど今があるのはこれまでの経験と失敗があったら。

もっともっと、合理的に生きたいという人にはものすごくおすすめの本でした。



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